世界文化遺産 タンロン遺跡視察レポート

“昇龍”の名前をもつタンロン遺跡は、7~19世紀頃、ハノイの行政中心地だった場所です。李太祖(リー・タイトー)が、1010年に今のハノイに遷都し、都の名前をタンロンと名付けてから、1831年に都がフエに移るまで、タンロンがベトナム王朝の都でした。タンロン遺跡は2002年夏、国会議事堂(バーディン会堂)を立て替えようとしたところ、多数の建築機構が折り重なった巨大な遺跡が出土したことで発見された遺跡です。

今回は、一般公開されている端門を始め敬天殿・龍の階段、後楼、秘密基地、フラッグタワー(軍事博物館内)、北門、 タンロン遺跡出土品の博物館の視察をしましたので下記にレポートとして報告します。

【注意】一般公開期間が、2011年2月5日(テト正月期間)~3月31日まで延長されました。

【レポート】

タンロン遺跡は、ハノイ市内に位置しとても観光しやすい観光スポットです。また大型バスが駐車できるスペースもある為、団体旅行者の御案内も可能です。観光地内にはトイレが完備されています。

所要時間は約2時間、端門から始まりフラッグタワー(軍事博物館)を観光して終了になります。

主な見学場所 ①瑞門(Doan Mon) ②敬天殿(Dien Kinh Thien)・龍の階段
         ③後楼(Hau Lau) ④秘密基地
         ⑤フラッグタワー(軍事博物館内)(※入場には別途料金$1.5が必要)
         ⑥北門      ⑦タンロン遺跡出土品の博物館

※観光ルートが変更する場合があります。

最初は、タンロン遺跡南に位置する「端門」です。観光客が一番最初に目にする観光ポイントで、皇帝の住居への入り口とされる場所です。

「端門」に向かって右側の入り口から内側へ入場します。入場すると「端門」の上段へ通じる階段があります。階段を上ると広場を一望できます。

 「端門」内を観光後、階段を下りると発掘された通路遺跡を見学できます。現在、遺跡の上をガラス張りにして公開されています。発掘された通路をはっきりとみる事ができます。

 次に、「敬天殿・龍の階段」を見学します。昔、龍の階段を上ると皇帝の住居がありましたが、今では龍の家と呼ばれるフランス植民地時代に造られフランス軍の拠点となった建物があります。なお、龍の家は現在博物館として利用されています。博物館の中には当時利用されていた遺跡(土器・かわら・水路・井戸・建物など)が綺麗に展示されています。

※博物館内の写真

 

 

博物館見学後は、「後楼」の見学になります。当時ここには皇帝の側近達が住んでいました。中には階段があり、「後楼」内の見学と合わせて最上階まで登る事ができます。 

写真は「北門」です。現在、外観のみだけの公開になっていますが歴史を感じる風貌の立派な門です。

 

 

 

最後に、フラッグタワー(軍事博物館)を見学します。1805年-1812年のフランス植民地時代に建築された

 塔で、タンロン遺跡の目印になっています。

 

*VO NGUYEN GIAP 将軍の働いた地下トンネルも見学できるはずですが今回は係員がいなくて見学できませんでした。

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