アンコールワット・アンコールトムだけじゃないアンコール遺跡
バンテアスレイ・ロリュオス・ベンメリア・クバルスピアン・プノールクレン・コーケー
アンコールワット・アンコールトム以外にも貴重な遺跡がたくさんあります。
神秘的な遺跡群を楽しんでみませんか
バンテアスレイ Banteay
バンテアスレイは、遺跡の規模は小さいが、バラ色の砂岩に刻み込まれた精緻 な彫刻の数々が魅力。その造形美はアンコール遺跡の中でも特に優美と言われています。
中央祠堂の側面に彫られたデバター像は『東洋のモナリザ』と評され、かつて、フランス人作家アンドレ・マルローが盗掘して国外へ持ち出そうとして逮捕された。
後にその時のエピソードを小説『王道』に著した事で注目を 集めました。『女の砦』という名称にふさわしい、たおやかな 魅力があり、多くの人々を惹きつけています。
ロリュオス遺跡群 Roluos
現在のアンコール地域に移るまで、王都はロリュオスに築かれてました。
メール山(須弥山)を象徴したバコンを中心に、王の両親に 捧げた『聖なる牛』という意味の寺院プリア・コー大貯水池インドラタターカの中央にはロレイが建立されています。
アンコール・ワットやアンコール・トムに代表される完成された『アンコール美』は、初期アンコール王朝の時代からの積み重ねである事が分かります。
ベンメリア Beng Mealea
道路が整備されシェムリアップから1時間半~2時間で行けるようになったが、遺跡は今も修復が施されないまま密林に眠る。 『花束の池』という意味を持ち、三重の回廊、十字型の中庭などの伽藍配置となっています。
アンコール・ワットと類似点が多く、『東のアンコール』とも呼ばれます。
崩壊が進んでいる為、歩ける範囲も限られてますが、苔むした屋根の上を歩き、光の届かない回廊の中を進むなど、探検気分が味わえるのも楽しみの1つです。
クバル・スピアン Kbal SpeanSrei
聖なる山・クーレン山を源とし、鬱蒼と茂る密林を縫って渓流が流れる。
『川の源流』という名の通り、この渓流はやがてシェムリアップ川となり、トンレサップ湖へ流れ込みます。
クバルスピアンは、その川底・川岸に約200mにわたってリンガ、ヴィシュヌ神、シヴァ神などのヒンズー教の神々が無数に彫られています。
遺跡へは駐車場から40分ほど山道を登りますが、近年多くのカンボジア人がハイキングを兼ねて訪れる人気のスポットとなっております。
世界に類を見ない不思議な光景に圧倒され、1度見たら忘れられません。
プノン・クーレン Phnom Kulen
シェムリアップの北東に位置する聖なる山。ライチの木が多いことから『ライチの山(プノン・クーレン)』と呼ばれる。
遺跡の見所は、川の中の岩に彫られたヴィシュヌ神 ブラフマー神。
川底に無数に彫られたリンガとヨニ。
巨大な砂岩から掘り出された約9.4mのプリア・アントン(涅槃像)は地元の人々の信仰の対象となっております。
大小2つの滝があり、地元の人々の避暑地としても人気です。
コーケー Koh Ker
コーケー遺跡は、シェムリアップの北東、ジャングルの中に『宝の島』の意味をもつ遺跡群がある。
アンコールワットが造営される約190年前、15年間だけ都が移された場所で、周辺には現在確認されているだけで90以 上もの寺院遺跡が残されています。
おもな遺跡は高さ約35mのピラミッド式の寺院遺跡プラサット・トム、約1mの巨大なリンガがそびえ立つプラサット・リンガなどがあります。
道路が整備され始め、少しずつ訪れる人が増えてます。遺跡マニアには人気の場所であり、リピーターも多いのが特徴です。